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スペシャリスト・インタビュー:トップツアー 国際営業部 小関利宣さん

旅行は見比べるのが難しいところにビジネスチャンスあり
「信頼」で真のニーズを知り、プラスアルファの提案を


もともと海外駐在ができる仕事を希望していたという小関さん。入社2年3ヶ月で社内の海外研修員制度の受験資格が得られると、すぐに社内の海外研修員制度の試験を受験し、ロサンゼルスで研修した経験が刺激になったそうです。そして入社10年目となる今年、念願の海外駐在を控えていらっしゃいます。お話を伺いました。

トップツアー株式会社 
 ストリームライン東京支店 国際営業部
 アシスタントマネージャー 小関利宣さん 
 2006年度(第3回)デスティネーション・スペシャリスト アメリカ認定


Q.早々に海外研修員制度の試験に挑戦されたのですね

 父の仕事の都合でカナダで生まれ、ロンドン、エチオピアなど、海外生活をしていたこともあり、子どもの頃から海外で駐在できる仕事を希望していました。ですから、早い時期に海外に行けたのは恵まれたことだったと思っています。研修期間は1年間で、主に日系の現地法人を相手に、出張関係の航空券販売を担当していました。研修とはいえ、海外駐在の実体験ができたのは、目標に向かうモチベーションになりました。

Q.実際に生活されたわけですが、現地で感じた魅力は何でしょう

 日本と比べて「大きさ」を実感しました。道路、車、食べ物も大きく、郊外の自然公園もヨセミテなど地球規模の大きさが感じられましたね。

 実は学生時代、ロサンゼルスからニューヨークまで、25日間のドライブ横断旅行をしたことがあるんです。フォードのミニバンを借りて、仲間と運転を交代しながら、出発地とゴールと旅行期間だけ決めて、行きたいところに寄っていくという形の旅行で、レンタカーは乗り捨て料だけで1000ドルくらいしましたよ(笑)。

 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロケのあったモニュメントバレーではシーンさながら乗馬し、ダラスではジョンFケネディ博物館でアメリカの現代史に触れ、アトランタではNBAのマジック・ジョンソン選手と偶然、出くわしました。自然からカルチャー、歴史まで、肌でアメリカを感じられた。こういう旅行や実際に自分で住んだ1年間の経験は、その地に対する思い入れを強くし、業務にも生かされると思います。楽しかった思い出が説明するときに表情になってでるので、説得力がありますよね。営業としては海外に出かけてその場を見ることは、大切なことだと思います。

Q.DSは仕事に役立っていますか

 現在、国際旅行とBTMをメインとするストリームライン事業部に所属していますが、私は在日の外資系企業を顧客とし、国内外の旅行業務を担当しています。アメリカの担当ではなく、仕事で使う機会がほとんどないので、スペシャリストになったという実感がないということが正直なところです。

 ただ、DSを受講することで勉強することができます。なかなか普段、仕事に追われて時間が取れないので、いいきっかけになるのではないでしょうか。それに、身につけた知識はお客様がアメリカにプライベートで旅行される時に役立つでしょう。


Q.今までの経歴の中で、印象深かった仕事は何でしょうか

 2年前、大きな仕事を任されました。前任者から顧客を引き継いだ初めての仕事で、3社競合でしたがどうしても受注したかった。結果、成功できたのですが、これが今の私に大きな自信となっています。

 もう、本当に大きなプレッシャーで、プレゼンまでの3ヶ月は寝る時間もそこそこ、ほとんどその仕事に費やしていたほど。「絶対に落とせない」という思いで一途にやったのがよかった。もちろん、自分ひとりの力だとは思っていません。ロサンゼルスに赴任した前任者に国際電話でアドバイスをもらったり、最終的には上司を含めチーム全員で勝ち得た仕事で、本当によい経験をしたと思っています。

Q.何が決め手となったと思いますか

 これに限ったことではありませんが、常にお客様にとって最も良い商品を提案できたところが選ばれる、それに尽きると思います。単なる商品だと価格競争になりやすいですが、旅行は見比べるのが難しいので、そこがビジネスチャンスになります。単にグレードの良いホテルや食事を用意するだけではなく、お客様の期待にプラスアルファした提案が喜ばれるのです。

 その際、重要なのは、当たり前のことを当たり前にすること。時間を守る、誠実に回答することが、信頼となる。案外と「きちんと聞く」ことができていないものです。信頼がなければいろいろ話せないことがありますし、こちらも思い切ってお話を聞くことができない。そこが他社との勝負どころで、弊社のブランドだと思っています。

Q.では、小関さんがご自身のブランドだと自負されているところはありますか

 私の前任者は、まさにこのトップツアーのブランドをお客様との間に植えつけていただきました。それを私は引継ぎ、お客様が求めることにプラスアルファの提案をするように心がけています。また、私は幼い頃の環境もあって英語力には自信があり、それが強みだと思っています。英語でもひるまず、突っ込んだやり取りもきちんと聞くことができるのが自分の長所だと発奮しています。

Q.今後の目標は

 もうすぐ、希望であったロンドンに駐在します。交代ではなく増員として赴任するので、まず新規開拓の成績を上げていくこと。これはしっかりやり遂げたい。さらに今後はセールスのみならず、マネジメントの仕事も求められます。スタッフが働いていきやすい会社にできるよう、努力していこうと思っています。

ありがとうございました。


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