その土地ならではの味覚は、旅の楽しみのひとつ。古くから異文化の交流地として栄えたサラゴサだけに、多様な料理には事欠きません!サラゴサでは野菜や果物といった農作物をはじめ、良質な羊や狩猟肉、それにチーズやオリーブオイルなどが特産品となっており、伝統料理からモダンなものまで各種メニューがそろっています。地元の味を気軽に楽しむなら、タパスと呼ばれるおつまみ料理が食べられるバルをめぐってみるのもおすすめです。

 

サラゴサの旧市街には「トゥーボ」と呼ばれる狭い小路があり、バルやレストラン、ワインバーなどが軒を連ねています。中でも、エステバネス通りとリベルタ通りは昼夜を問わず賑やかで、夜は地元っ子の社交場として人々が通りにあふれ活気に満ち溢れています。各店とも独創的なタパスで腕を競っているので、バルのハシゴをして食べ比べてみるのも楽しいでしょう。他の大都市に比べると物価が安めで、リーズナブルに食べ歩けるのも嬉しい限りです。



今、スペイン産ワインの中でも注目を集め始めているのが、アラゴン州産のワインの数々。カリニェナ、カンポ・デ・ボルハ、カラタユッドなどの産地が知られています。なかでも、乾燥した風土の中で育つ地元品種のガルナッチャを100%使用した赤ワインは、ワイン通ならずとも、ぜひ賞味したいものです。アラゴンでしか味わえないテロノワールの風味は、地元名産のジビエやラム、生ハムなど肉料理との相性もよく、一度味わったら癖になるワインです。