南アフリカ、アフリカ大陸の観光産業を牽引、中小企業の育成に一層尽力

ラグビーワールドカップを機に日本との交流を加速
若年層の旅行者拡大へ向け尽力

  • 2019年6月12日(水)

ますます充実する中小観光事業者への厚い支援

活発な商談が行われたダーバンICCのメイン会場。「ヒドゥン・ジェムズ」のブースにも多くの人が出入りしていた

 ハネコム氏がスピーチで言及し、例年以上に熱い視線を送られていたのが、「ヒドゥン・ジェムズ(隠された宝石)」と「サステナビリティ・ビレッジ(持続性のある村)」だ。「ヒドゥン・ジェムズ」は2016年から始まった試みで、SMMEs(Small, Medium and Micro-sized Enterprises)と呼ばれる年間売上が4500万ランド(約3億2400万円)以下の中小事業者に対し商談スペースを提供するもの。

 初回出展者は国から出展費用のほぼ全額の補助を受けることができ、出展を重ねるごとに自己負担の割合が増えていく仕組みだ。ゲストハウスやB&B、個人経営のサファリツアーといった観光事業者120社あまりが参加し、活発な商談が行われた。

「ヒドゥン・ジェムズ」に参加した「マゼンドロ・ツアーズ・アンド・サファリズ」

 ムプマランガ州でサファリツアーを実施している「マゼンドロ・ツアーズ・アンド・サファリズ」は、「地方にあることからこれまで内外のバイヤーと接する機会はほとんどなかったが、マレーシアやドイツのバイヤーとも話すことができた」と「ヒドゥン・ジェムズ」の意義を強調した。

「サステナビリティ・ビレッジ」の「ウォザ・モヤ・ヒルクレスト・エイズ・センター・トラスト」。世界中からSNSに写真をアップロードして制作者と共有する人形「リトル・トラベラー」という試みも

 一方、中庭のテントで行われていた「サステナビリティ・ビレッジ」は昨年から始まった企画で、才能のある職人や中小企業とその製品を紹介するマーケット。商品はすべて南アフリカ国内で生産され、地域の伝統や文化に関わりのあるものだ。

 個人によって研究開発されたパパイヤのスキンケア商品「AYA」や、クラフト製品の製作販売を通じてHIV患者の自立を支援する「ウォザ・モヤ・クラフトストア」など、多種多様なショップが揃う。こうした施設やショップは、日本人観光客にはまだまだ馴染みの薄い存在だが、数年後には、これら中小の業態から新しいトレンドが生まれてくる可能性が高い。


注目の新素材が次々と登場

失われた鉄道を高級ロッジとして甦らせる「クルーガー・シャラティ」のブース

 南アフリカを代表する野生動物保護区として知られるクルーガー国立公園のスククーザに今年12月オープンするのが、「クルーガー・シャラティ」だ。これは、1973年までコマティポルトとツァニーンを結んでいたセラティ鉄道の廃線跡を利用した宿泊施設。サビ川を渡っていた鉄橋の上に鉄道車両を再現した客室を置き、クルーガー国立公園を見晴らす鉄橋の上で宿泊できるというものだ。

 マネージャーのゲビン・フェレイラ氏は「この鉄道は、クルーガー国立公園の歴史に欠かせない存在です。客室からはさまざまな動物を見られますし、サファリ体験はもちろん、鉄道の歴史を紹介するムービーも鑑賞できます」と語る。日本でも鉄道は人気のコンテンツで、シニア層を中心に、サファリと合わせた新しい楽しみ方として訴求できそうだ。

体験してみるとその場所に行ってみたくなるVRツーリズム

 新しい波を感じるのが、「VRキャプチャー」だ。360°VRコンテンツの制作会社で、ゲームドライブやリゾート施設などの映像を、VRゴーグルを使った360°の3D映像で鑑賞できる。その臨場感は圧倒的で、高画質なだけでなく、ヒョウや象がすぐ目の前にいるように感じられる。VRを使用した旅行プロモーションは、すでにHISなどが「バーチャル見学」として導入しているが、旅行全体を仮想体験・プロモートするツールとして、今後ますます普及が進みそうだ。

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