カナダ各州、シーズン平準化に向け新素材を提案-RVC2018(2)

食や自然などをアピール、2州協力でのルートも提案
ケベック州、モントリオール線開設で日本支社開設へ

  • 2018年6月29日(金)

会場の中央に設置されたカナダ観光局のブース  このほどハリファックスで開催された「ランデブーカナダ(RVC)2018」では、各州と準州がそれぞれの特色を全面に出したブースを展開。デスティネーションの魅力をアピールするとともに、人気のプロダクトや新しい商材を提案。新しい商品開発の可能性を探った。


ブリティッシュ・コロンビア(BC)州
冬の需要喚起に向けた取組強化、季節の食をアピール

日本担当マネージャーのモラス氏  BC州への日本人旅行者数は、カナダ全体が伸び悩むなかで健闘。同局日本担当マネージャーのモラス奈津子氏によると、17年12月は26%増、直近の今年2月でも4%増となり、「冬のクリスマス商品の造成が増えてきた。ここ数年の取組の成果が現れている」と評価した。

 今年は引き続き、冬のショルダーシーズンの需要喚起に注力。季節の食を地産地消で楽しむ「フーディーツアー」を訴求するとともに、3月の早春の花やオーロラもアピール。バンクーバーやビクトリアなど都市に焦点を当てたプロモーションを展開する。

 同氏は課題の夏期のホテルの確保については、「ホテルは増えているが、ハイエンドのホテルが多いため日本の旅行会社にとって使いにくい」と説明。旅行時期の平準化に努めていく方針を示した。


アルバータ州
冬の需要拡大に注力、新発見のオーロラも紹介

(左から)市場開発担当ディレクターの小西氏、アジア太平洋地域担当ビジネス開発ディレクターのダーリーン氏  同州観光公社アジア太平洋地域担当ビジネス開発ディレクターのダーリーン・フェドローシェン氏によると、16年に同州に訪問した日本人旅行者数は約7万人で、現地消費額は1億1200万カナダドル。17年も同様の実績になる見込みで、毎年安定した実績を残しているという。今冬はエア・カナダ(AC)の成田/カルガリー線が運休となるが、「バンクーバー経由があるのでそれほど心配はしていない。ウエストジェットによる日本への新規就航計画にも期待している」と話した。

 今年はアイコンであるカナディアン・ロッキーに加えて、世界遺産の「州立恐竜公園」や「ウッド・バッファロー国立公園」をアピールする。加えて、冬に出現するアブラハム湖の「アイスバブル」も引き続き提案。市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏は「ここ数年力を入れてきたことから、最近では商品も増えてきた」と語り、さらなる送客に期待を寄せた。

 このほか、小西氏は新しい素材として、17年にカナディアン・ロッキーで発見された紫色のオーロラ「Steve」を紹介。オーロラベルトの南側でしか観測できないことから、アルバータ州独自のオーロラとして提案していく考えだ。


ノースウエスト準州(NWT)
夏から秋の北部を提案、各州とのコラボも継続

日本事務所アカウントマネージャーの田中氏  オーロラ鑑賞で絶対的な人気を誇るノースウエスト準州。その拠点となるイエローナイフで日本人に人気の「エクスプローラーホテル」が拡張される。今年末に新たに全室スイートの新棟がオープン予定だ。

 昨年11月には、ユーコン準州からNWT 北部のイヌビックまでの「デンプスター・ハイウェイ」が、NWT最北の町であるタクトーヤークツまで延伸。同州観光局日本事務所アカウントマネージャーの田中映子氏は、「夏から秋にかけて、カナダ北部のダイナミックな自然を体験する機会が増えた」と期待を寄せた。

 このほか、BC州やアルバータ州など他州と組み合わせたアイテナリーの提案を引き続き強化。BC州については、9月から来年4月にかけて、ACがバンクーバー/イエローナイフ線のダイヤを改正したことで日本路線との乗継が良くなることから、秋や冬のバンクーバーと組み合わせた商品を訴求する。このほか、最近ではオンタリオ州のナイアガラの滝とイエローナイフの夏のオーロラを組み合わせたコースも人気という。

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