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現地レポート:ワイルドフラワーにプラスα、マーガレットリバーの魅力

  • 2012年9月20日

ワインに加えビールやトリュフも
鍾乳洞や桟橋のスポットも

イーグルベイ・ブリュワリー ワイルドフラワーに焦点を当てた継続的なプロモーションで、底堅い人気を獲得している西オーストラリア州。先ごろに同州パースで開催された商談会「オーストラリア・ツーリズム・エクスチェンジ(ATE)2012」では、州内の視察も実施。パースの南に位置するマーガレットリバー周辺を巡るコースでは、グルメや観光スポットなど、ワイルドフラワーと組み合わせることでツアーに奥行きを持たせ、訴求力を増すことのできそうな素材が紹介された。

マーガレットリバーといえばワイン
ビールなど新たな魅力も

ヴァス・フェリックス・ワイナリーのテイスティングルーム。地域の老舗らしい落ち着いた雰囲気 マーガレットリバー地方はパースから約260キロメートル南にあり、州の南部で海側にちょこんと突き出た一帯を指す。西オーストラリア州政府観光局(TWA)がワイルドフラワーを巡るモデルコースとして設定した11のトレイルの内、「ジャラランド・トレイル」はちょうど同地方を巡る道程だ。

ヴァス・フェリックス・ワイナリーが併設するレストランのテラス席 現地では「マーガレットリバーワイン地方」とも呼ばれ、その名の通りワインの産地として日本でも知られているところ。生産されるワインの量はオーストラリアの他地域よりも少ないもののプレミアムワインの割合が高いことが特徴で、地域内には大小120以上の「セラー・ドア(貯蔵庫の扉)」、つまりワインの直売所があるという。

ビールの醸造所では複数種類のビールを飲み比べられる  同地方初のワイナリーとして1967年から歴史を重ねる「ヴァス・フェリックス・ワイナリー」もセラー・ドアを有しており、落ち着いた雰囲気の中で上等のワインをテイスティングすることも可能。また、ここに限らず多くのワイナリーがレストランを併設している。

 また、あまり知られていないが、地ビールの醸造所も多い。地ビールを目当てに海外旅行をする人は少ないかもしれないが、例えば今春に開業したばかりの「チーキー・モンキー・ブリュワリー」は、ビールだけでなく、食事、建物の清潔感、サービス、景色などすべてが旅の思い出として強く残るレベル。ワイルドフラワーとの組み合わせの選択肢に入れることをおすすめしたい。