現地レポート:ワイン&アクティビティの宝庫
~シドニー近郊のハンター・バレーとポート・スティーブンス~

  • 2011年5月27日(金)
ハンター・バレーのワイン・テイスティング。ワインに詳しくなくても十分楽しめる

 4月にオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州(NSW州)シドニーで開催された「オーストラリア・ツーリズム・エクスチェンジ(ATE)2011」のポストツアーで、シドニー近郊のハンター・バレーとポート・スティーブンスを訪れた。いずれもシドニーから車で2時間から3時間程度の距離にあり、シドニーとの組み合わせも容易。ワインで知られるハンター・バレー、海から陸まで様々なアクティビティが揃うポート・スティーブンスと、すでに日本市場も一定の認知度を得ている。両地域の魅力をいかにお客様に伝えるか、実際の体験を元にレポートする。

ワイン・テイスティング・ツアーの楽しみ方

醸造所の見学。季節ごとに工程が異なり、視察できる内容も違う

 シドニーから北に約150キロメートル、車で2時間前後の距離にハンター・バレーは位置する。同地の最大の特徴はワイン。1870年代にはワイン用のブドウの栽培が始まっており、オーストラリアで最も古くからワインが生産されてきた。現在では大小120軒のワイナリーが集まっており、生産量はオーストラリア全体の数%と少ないが、生産者たちは自らのワインの「質」にプライドを持つ。醸造所を見学させてくれた「レオゲート・エステート・ワインズ」のスタッフは、「オーストラリアのワイン品評会で賞を取るワインの20%はハンター・バレー産」と胸を張る。

 120軒のワイナリーのほとんどは、「セラー・ドア」を設けている。これは「セラー(貯蔵庫)の扉」の意で、自分たちの自慢のワインをテイスティングしてもらい、その場で販売しようというスペース。ハンター・バレーの楽しみ方の基本は、このセラー・ドアを巡るワイン・テイスティング・ツアーに参加すること。現地旅行会社などからツアーが設定されており、毎日催行されているものやミニコーチの貸切ツアーなど選択肢は多い。

セラー・ドアでの試飲の様子

 ワイン・テイスティングは、ワインに詳しくなくても十分に楽しむことが可能。ワインの説明は英語でされるが、何を言っているかわからなくても味はわかる。また、セラー・ドアによってはワイン造りについて説明するビデオを用意するなど、独自の工夫をしているところもある。

多目的ホールを備えたワイナリーも

 今回訪れたセラー・ドアでは、カウンターで数種類のワインを順番に渡されてテイスティングするところが多かったが、「ハンター・バレー・リゾート」では団体客用の部屋で椅子付きのテーブルに赤2種類、白2種類のワインを並べてくれた。こうすると、椅子に座って落ち着いて色味や香り、味を比べることができるため違いを区別しやすく、ワイン初心者でもその面白さに気付きやすい。

「ハンター・バレーで1泊」の可能性

「ブルータン」のテイスティング・セット

 ハンター・バレーは、ワインだけでなく「ブルータン・ビール」など地ビールの産地でもある。「ブルータン」はその名のとおり青い舌のトカゲがラベルに描かれたブランドで、6種類のビールを展開。ATE期間中のパーティでも提供されていたが、しっかりとした味わいで美味しい。こうした地ビールのテイスティングや、醸造所の見学も可能だ。

シャンパン・ブレックファスト

 ハンター・バレーで宿泊する日本人はまだ少ないが、オーストラリアの国内旅行先として人気が高く、年間280万人が訪れており、宿泊施設も5ツ星を含めて160軒が営業している。お酒好きのお客様であれば、ほろ酔い気分のまま1泊し、翌朝を「シャンパン・ブレックファスト」で始めるのも一案だ。「レストラン・キュベ・アット・ピーターソンズ・シャンパーニュ」は、スパークリング・ワインを売りにしており、ブドウ畑を見渡せる開放感のあるテーブルで朝食とともに楽しめる。新鮮なオレンジジュースを加えた「ミモザ」をオーダーするのも良い。

ハンター・バレー「シャトー・エラン・アット・ザ・ビンテージ」の客室

 もちろんアルコール以外にも楽しみはある。例えば「ハンター・バレー・チーズ・ファクトリー」ではチーズを試食できるほか、チーズ作りの体験プログラムなども提供している。ブドウ畑や醸造所の見学などは「大人の社会科見学」の趣きもあり、知的好奇心をくすぐるだろう。

 このほか、今回は体験しなかったが、ブドウ畑が連なる広大な大地を熱気球で空から眺めるツアーも人気とのこと。また、年間を通じて様々なイベントが開催されるといい、ワインや食のイベントはもちろん、オペラやジャズなどの音楽の野外フェスティバルなどにも多くの人が集まるという。

ポート・スティーブンスでアクティビティ満喫

ドルフィン・ウォッチング・クルーズ。揺れの大きさは要注意

 一方、ポート・スティーブンスは、シドニーから北東へ車で2時間半、約215キロメートルの距離。ちょうどハンター・バレーの東側に位置しており、こちらはアクティビティの宝庫だ。今回の訪問でも、ドルフィン・ウォッチング・クルーズ、パラセーリング、砂丘での砂すべり、鮫とエイの餌付け体験などのアクティビティを経験した。このほかにも、ホエール・ウォッチング、乗馬、ラクダ乗り、ダイビング、サーフィン、釣りなど多種多様なアクティビティが用意されている。

 ポート・スティーブンスのアクティビティは、オーストラリアの他の地域や他国でも体験可能と思われるかもしれない。しかし、これだけのアクティビティが、シドニーから数時間の地域に集まっていることが、ポート・スティーブンスの魅力といえるだろう。

鮫とエイの餌付け。洗濯バサミが付いた棒のような器具で餌をやる

 もともと、ポート・スティーブンスはハンター・バレーと同様、多くの人が国内旅行で訪れる土地のため、特に家族連れやカップル、若者向けのアクティビティが多い。例えば、小型の鮫とエイに餌付けできる「オーストラリアン・シャーク・アンド・レイ・センター」では、水槽の外からだけでなく、ゴム製のつなぎを着て水槽の中に入って餌をあげることができ、さらにウェットスーツを着て一緒に泳ぐことも可能。今回は水槽の中に入ってみたが、自分の身体の周りでエイがひらひら泳ぎ、鮫と一緒に餌をねだってくる姿はなかなか可愛らしい。

お腹の赤ちゃんも間近で見られる

 また、「オークベール・ファーム&ファウナ・ワールド」は、100種類近い動物に触れ合える観光牧場のような施設。コアラ、カンガルー、ワラビー、ウォンバット、エミューなどの動物が暮らしており、カンガルーなどは手で餌を直接あげられるなど、間違いなく「オーストラリア」が記憶に残る場所だ。どことなく「飼育」というより「野放し」に近い雰囲気があり、野生動物が入り込んだりすることもあるそうで、その辺りのおおらかさにもオーストラリアらしさが感じられる。

マレーズ・ブリュワリー。ドルフィン・ウォッチングなどと組み合わせた現地ツアーもある

 このほか、ポート・スティーブンスにもワイナリーやビールの醸造所がある。特に、今回ランチで訪れた「マレーズ・ブリュワリー」は、濃紺のラベルに白抜きでクジラの絵が描かれた「ホエール・エール」などデザイン性の高いユニークな商品作りをしており、味も格別。セラー・ドアでは、こうしたビールだけでなく、ワイン用のブドウを使ったチョコレートやジャム、天然石鹸なども販売されており、ありきたりでないお土産を手に入れることが可能。女性はもちろん、シニア層やファミリーにもすすめたい要素が豊富であり、お客様の志向にあわせ、魅力的な「シドニー+アルファ」を提案していきたい。



取材協力:オーストラリア政府観光局、カンタス航空、ニューサウスウェールズ州政府観光局
取材:松本裕一

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